セルルックアニメーションっていったい何?

突然ですがこの場面、3人のキャラクターに注目してみてください。

セルルックアニメーション


こちら2021年10月から放送していた『シキザクラ』のとある1シーンです。

 

この3人は3ⅮCGを使って制作されたものなのですが、

そこまで3Ⅾ感がないというか…、

「リアル過ぎないアニメっぽさもあるキャラだな」

というような感想を持つ方も多いのではないでしょうか?

 

3Ⅾアニメというと、海外では『トイストーリー』などを制作しているピクサー作品、日本だと主題歌も話題となった『STAND BY ME ドラえもん』などが挙げられます。
スタジオジブリ初のフル3DCG作品『アーヤと魔女』も記憶に新しいでしょうか。


これらの作品と、冒頭の画像を出した『シキザクラ』を比べると結構雰囲気が違うと思いませんか?  

顔の立体感や髪の毛の質感、服の影の付き方だったり.…。

 

同じ3Ⅾアニメなのに『シキザクラ』はどこか平面的に感じますよね?

 

この「平面的な3Ⅾアニメ」こそ、サブリメイションで制作しているセルルックアニメーションなのです!

 

▷セルルックアニメーションとは

 

「セルルックアニメーション」とは3Ⅾアニメを2Ⅾアニメ(作画アニメ、セルアニメ)の作画に寄せたアニメーションのことです。

 

3ⅮCGで制作したモデルにあえて主線を加えたり、セルシェーディングという技法を使って影のつけ方や色のつけ方を工夫することで立体感を抑え、作画アニメに寄せた平面的な作画にしたアニメーションのことを指します。

 

もともと日本では長らくセルアニメが制作されてきたため、日本人は平面的な作画に慣れてしまいました。3Ⅾのなめらかな動きやリアリティのある表現は、作画アニメとは真逆なので変に感じてしまうのか、あまり受け入れられませんでした。
そのためセルシェーディングという新たな技術が開発されたりして、日本人にも受け入れられやすい3Ⅾアニメ、セルルックアニメーションが制作されるようになりました。

 

3Ⅾでセルアニメのようなキャラクターを表現するのは難しく、今でもほとんどのアニメでキャラクターは手描きで制作されています。

しかしサブリメイションでは『ドラゴンズドグマ』や『Walking Meat』などキャラクターも3Ⅾでモデリングした3DCGアニメーションを制作しています。

人間は機械と比べて複雑な動きを要求されますし、表情といった細かい動きも必要です。これを3Ⅾで表現し、なおかつセルルックにするために影や色のつけ方、表情などを工夫する技術こそ、サブリメイションの真骨頂です。

 

1クールに50本近くアニメが放送されている日本でも、3DCG主体のアニメ作品はまだまだ珍しい存在です。
だいたい1クールに1本あるかないかくらいのレベルで、日本ではまだまだ作画アニメの人気が根強いです。

セルルックアニメーションは技術が開発されて日が浅く、制作している会社も少ないため、ジャンルとしてはまだ確立されていない、いわば黎明期にいます。

 

そんな中でサブリメイションは業界を牽引している存在といえます。

2021年10月にはテレビシリーズ初の元請け作品『シキザクラ』が放映されました。
先ほどお話したように、作画アニメが9割を占める日本アニメでセルルックアニメーションを放映するのは大きな挑戦といえるでしょう。