配信機材を導入してみました!
こんにちは!
機材管理などを担当しています、管理部の上保です。
今回は今年の入社式及び同日に行われた社会人研修にて導入した機材のご紹介です!
以前のコラムで紹介したように今年はYoutube限定公開を活用して名古屋・仙台の2拠点を含む、全社員への配信を行いました。
2023年の入社式ではスマホやWebカメラを利用してGoogleMeetを経由した社内配信を行ったのですが、いかんせん突貫で計画したものだったので意図した運用を出来ずに見えづらい、聞こえづらいなどの声が多数ありました…。
そのため、しっかりした機材を準備しようということでいつもお世話になっているTooさんにお願いして配信に必要な機材一式を見繕っていただきました。
当初はライトなども購入候補に入っていたのですが、入社式の会場となる部屋の狭さによる設置場所問題やそれなりの金額になるというのもあり、まずは絞った構成で試してみて本格的に活用していく上で必要に応じて追加していくという形になりました。
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では、要となるスイッチャーの紹介からいきましょう。
BlackMagicDesign社 ATEM Mini Extremeです!
ボタンがとにかく多い!
その理由は、HDMI入力を最大8系統まで扱え、出力もHDMI 2系統とUSB-C 2系統があるためですね。
入力された映像の切り替えは、下に並んでいる1~8の数字が書かれている大きなボタンで行います。各番号ボタンの上の3行2列が対応した音声関係、さらにその上の3行2列が専用カメラを用いた際のカメラコントロール(フォーカスや首振りなど)ができます。
USB-Cにストレージを繋げれば録画可能な仕組みになっていますし、LANケーブルを使ってインターネットに接続すればあらかじめPCで設定しておいた配信先へスイッチャー単体でライブ配信することも可能な機材です。
映像と音はそれぞれ別の入力を指定することもできますし、音を複数の入力からミックスすることも可能です。今回はオーディオミキサーなどは用意せずでしたが、全く問題ありませんでした。
入力は8系統のうち4系統を使用しました。内訳はハンディカム2台とPC2台。
このハンディカム2台(+ショットガンマイクロホン+三脚)も今回購入したものになります。
特別な機材という訳ではなく、一般家庭でも使われるものですね。
ショットガンマイクロホンを接続してありますので、かなりの精度と範囲で音を拾うことができます。むしろ性能が良すぎて、油断するとエアコンやPCの音まで拾ってしまうので、音量をあまり上げないようコントロールには少々注意が必要でした。
HDMI出力は会場のTVとコントロール用ポータブルモニターへの接続に利用しました。
ポータブルモニターも購入した機材の1つですね。かなり薄く軽いため、持ち運びにも困りません。また、保護ケースはそのままスタンドとしても使用できます。
このモニターにはATEM Mini Extremeから各入力機器の映像とプレビューが表示され、こちらを確認しながら操作を行いました。
ATEM Mini Extremeとモニターを接続しただけの状態ではありますが、運用中のコントロール画面はこのように複数に分割されて表示されます。左側2列が入力8系統、右上の大きいところが実際に出力される映像のプレビューですね。
ATEM側は現在選択されているボタンは光るようになっていて、とても分かりやすくなっています。機器を接続してないので黒い画面の状態ですが、現在は1のボタンが赤くなっているので入力1が映っている状態を示しています。
出力のUSB-Cには録画用ポータブルSSDとYoutube配信用ノートPC(入力とは別のPC)を接続しました。録画はexFAT形式にフォーマットしたストレージを繋げばいいだけなので簡単ですし、Youtube配信はWebカメラの代わりにスイッチャーであるATEM Mini Extremeが候補に出ますのでそれを選択するという形ですね。
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当日の運用は私が行っていたのですが、名古屋スタジオ統合の対応や新入社員のためのPCの準備などにより十分な準備時間が取れず、機能をフル活用するには至りませんでした。それでも問題のないレベルでの配信が行えたと思います。
事前準備として各機器の接続を考えるのが大変でしたが、そこが上手くまとまれば実際の配信においての操作難易度はそこまで高くないのがATEM Mini Extremeの利点ですね。
今回配信というものを経験して、ライブ配信をしている方たちが”映像がでない”、”音が回っている”、”一部の音が大きい(小さい)”というようなコメントに対応をしている裏ではこういう感じだったのか、とその面白さ大変さが少しですが理解できました。
時間があるときには次回のクオリティを上げるために操作の習熟やOBS導入検証をしてみようと思っています。
今後この機材をどのように運用していくか未定ではありますが、社内で不定期に行われている座談会や各種チェック時などに活用できないか検討中です。
そのためにはまず、操作できる人を増やすところからですね!