サブリメイションの3DCGクリエイターが使っているマシンはコレだ!
今回は3DCGアニメスタジオであるサブリメイションのクリエイターに導入しているPCについて紹介してみようと思います。
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2022年1月より導入している最新型のスペックは下記の通りです。
OS:Windows10 Pro
CPU:Intel Core i7-12700K
GPU:NVIDIA RTX A2000
メモリ:DDR4 64GB
ストレージ:NVMe(Gen3) SSD 500GB / HDD 2TB
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OSはWindows10 Proを採用。
Windows11がリリースされましたが、業務で使うためには各種ソフトウェアが問題無く動作することが確認されている必要があります。そのため、社内全体でのWindows11の導入は先送りとし、各種ソフトウェアの動作の検証として一部のスタッフのみ使用しています。
またMacはサウンド班にはありますが、他部署では使用していません。
※個人持ち込みのノートPCを除く。
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次にCPU、最新のIntel第12世代を採用。
上位クラスにi9-12900Kという選択肢もありますが、第11世代のi9-11900Kと比較しても十分にスペックが上回るため総合的なコスト面も考慮しつつ、i7-12700Kを採用しています。
レンダリング中はこんな感じでCPU使用率は100%となりグラフが天井に張り付いた状態になります。様々な要因がありますが、社内で稼働数が一番多いi7-9700K搭載PCと比べると半分とまでは行きませんが、6割程度の時間でレンダリングが終わるので、かなりスペックアップしていると思います。
また、AMD製CPUの導入も過去にはコスト面で考慮したこともありますが、Intel製とレンダリング時の色が微妙に違うという情報もあり、混在を避けるためIntel製に統一して導入しています。
※モデラーなど一部の部署では映像素材のレンダリングをすることが無いため、AMD製を導入しています。
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GPUはプロフェッショナル向けのもの(旧Quadro系)を採用。昨年出た製品からQuadroの名前が外れてしまったのでちょっと分かりづらいですね。
以前より、2000系を採用していますので、今回もRTX A2000を導入しています。弊社のメインソフトウェアの一部が動作しないというトラブルもありましたが、現在は解決済みで業務にて使用を開始しています。
※GeFroce RTX 30xx系でも同様の問題が出ていた模様。
映像端子がMini DisplayPortのみとなっているのが少々厄介で、1個だけ付属しているMiniDP→DP変換のアダプタが必須です。デュアルディスプレイ環境で作業しているスタッフには変換アダプタが足りないので、アダプタ追加購入が必要となります。
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メモリはDDR4、容量は64GBを採用。
32GBから順次移行中です。Intel第12世代CPUでDDR5対応となりましたが、コスト面で導入するにはまだまだ厳しいためDDR4となっています。
社内で使用しているソフトウェアのうちAfter Effectsがとにかくメモリを使いますので、クオリティの高い映像を作るためにもコンポジット班を中心に今までの32GBでは足りないという意見がありました。快適さもだいぶ変わりますのでアニメーターも含めて昨年から64GBへ移行を開始しました。
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ストレージは2つ載せており、メインには速度の出るNVMe SSDを採用。
こちらもCPUと同様でコスト面を考えてGen3なのですが、十分な速度だと思います。社内には未だにHDD起動のものも稼働していますが、クリエイター席からは完全に引退しており一部のレンダーマシンのみとなっています。
仕事柄、参考資料を集める方も多いので、サブとしてHDDを搭載し安価で大容量を確保しています。
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3DCGを扱うためにはやはり相応のスペックが必要となります。一般家庭や事務職などで一般的に使用されているPCに比べると、グラフィックスカードが必須ですし、CPUはより強力なもので、メモリも大容量です。
そうするとコストもなかなか嵩張りますのでバランスが悩みどころになります。今回取り上げたスペックよりも更に上を目指すことも可能なのですが、それではコストパフォーマンスの面でバランスが悪いと私は考えています。クリエイターPCは3~5年が寿命とも言われていますので、どの程度使用できるかということも考慮しつつ、少しでもスペックを上げてスタッフの作業効率を上げられればと常に考えていく必要があります。
サブリメイションではIntel第9世代が一番導入数が多く現在も活躍しており、紹介したPCの導入は全体の2~3割程度の導入です。メモリ64GB搭載というだけであればもう少し比率は上がり半数程度となります。
最近は年間30~40台程度のペースでPCの更新を進めており、4年ですべて刷新される見込みです。